軽い認知症で要介護1の母はデイサービスが週1から週3になり、機能訓練などもしてくれるので、いろいろ低下してしまったものが少しは改善してくれるのをどこかで期待していましたが、改善するどころか、、
認知症予防のドリルがあって、それまでスラスラ出来ていたものが、一桁の足し算を間違えるようになったり、
何か行動するにもぼーと立ち止まってしまうことがよくあったり、
ご飯を上手に食べれなくなってポロポロとこぼしてしまったり、
夜帰宅するとテーブルは何かこぼしたのがそのままベタベタになっていたり、
特に最近は室内を移動するにもヨロヨロ危なっかしくて、とにかく日に何度も転んでしまうのが一番心配で、大なり小なりいろいろ事件は起きるわけで、、
最近の大きな事件は、夜帰宅するとトイレの入口から横たわっている母の足だけ見えて、、以前転倒して耳から出血していたりしたこともあったので、うわぁと思いながらトイレに入ると、便器と壁の狭い隙間に挟まって横たわって身動き取れないでいて、引っ張り出すのも一苦労だった。聞くと5時間もそうしていたようだけど、幸い腕を少し内出血したくらいで本人も平気な様子だったので良かったけれど。
そんな子どものようになってしまった母に、少し前まで良く怒鳴り散らしてしまうことがしばしばありました。
言い過ぎてしまってると分かっていても、ついつい大きな声で怒鳴って怒ってしまう自分がいました。
言葉の暴力と分かっていても、母なのでついつい怒鳴ってしまう自分がいました。
寝てばかりいる母に「体操とかがんばってやらないと寝たきりになっちゃうよ」と言うと、
「寝たきりになってもいい」と開き直ったように言う母。
それまでの僕は、母に良くなって欲しいと期待感があって怒鳴ってしまったんだと思う。
最近は、人は老いていくものだから、
それも母の人生、、
期待を手放せるようになったのか、怒鳴ることを抑え優しく話せるようになってきました。
以前受けた陰ヨガのTTの時にある人が言っていた言葉が強く印象に残っていて、その言葉にも救われている気がします。
「陰ヨガは子育てのよう、とにかく待つ、ひたすら待つ、なにがあっても待つ」。。。
写真の本は義理の姉が持って来てくれた、92歳の柴田トヨさんの詩集「くじけないで」
(認知症予防も兼ねて)声に出しながら読むように言うと、泣きそうになりながら読むか細い母の声。
そんな母にも先日、シンギングボウル サウンドセラピーをしてあげました。
とても気持ち良かったようで、終わってからそのまま布団を掛けて寝てもらいました。
シンギングボウルの倍音と波動には目に見えない素晴らしいプラーナ(エネルギー)があるので、時間がある時にはたびたびサウンドセラピーをしてあげようと思います。
ボウルの響きでなにか母に良い変化があればいいのだけれど。
P.S.
先日、町の病院に母を連れて行き、病院を出た駐車場でたまたま一緒に出てきた方に、
「大変ですね」「がんばってくださいね」「順番だからね」
と僕に向かって声掛けて通り過ぎて行く自分と同年代くらいの女性がいました。
見ず知らずの方で通りすがりにさりげなく言われたので、
「順番だからね」の言葉の意味が、毎週土曜日には兄夫婦が母の様子を見に来てくれるので、兄夫婦と自分と順番だからね。
と言う意味に受け取って「ありがとうございます」と返したのですが、そんな事情を見ず知らずの人が知るはずもなく、帰りの車を運転しながら、
自分も将来は介護される日が来るかもしれない。
その意味の「順番だからね」と気付いてハッとしました。
よっぽど待合室の僕の様子が大変そうだったのか?
きっとその方も親の介護を乗り越えて来られたんでしょうね。
自分が経験したからこそ分かる、人の痛みや苦しみ。
僕も母からいい経験をさせてもらっています。
一番の収穫は料理をするようになって、手作り弁当作る習慣ができたこと。
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